突然の便りで長年行く事が多かったBarが今週で閉店するという事を知り最後に立ち寄ったのでした。
隣接した土地に15階建てのマンションが建設され、高齢の両親が経営するホテルの将来など様々な要因の中、建物を解体しマンションの駐車場として貸す事にしたとのこと。
思えば僕が高校時代に通っていたこの辺では唯一Rockのレコードがかかっていたカフェを20年、その後隠れ家的Barを13年続けてきた歴史のある店でした。本業とも言える織物のアーティストの仕事をしている女性オーナーは本当にたまにしか寄らない仕事帰りの僕を暖かく迎えてくれた居心地のよいお店でした。
長い年月を思うと語り尽くせない事ことばかりですが、閉店を間近にしていつになく込み合ったお店で、オーナーと話して感じた事は、どんな状況もポジティブに考える女性の強さでしょうか。僕の実家でも南隣に7階建てのビルが建ち日が当たらなくなりました。一人暮らしで花を育てるのが楽しみだった母親がその状況を至ってポジティブにとらえて、明るく笑って暮らしているのとなにかダブりました。
いつも女性からは学ぶ事が多いです。
一つ残念なのは、数週間前、昔からその店に一緒に出入りしていた旧友が数年ぶりに帰省し、そのお店に行ったのですが、大勢で集まったのと、オーナーと話すタイミングがなく、そのとき決まっていた閉店の話を知らないまま、その店を一番好きだった旧友が帰っていったことでしょうか。
今夜その話になり、何年か後に駐車場になった跡地で帰省した彼と待ち合わせをして驚かせてみんなで笑おうと話したとてもポジティブな最後のお酒でした。
そうですか。閉店してしまうのですか、寂しいです。思えば、最初に飲みに行ったお店でしたよね。忘年会の帰り、A氏を呼びつけませんでしたっけ。
そうです、そうです。
mathさんと初めて飲んだんだ。もう何年経つでしょう。あの日のA氏を呼び出して二人は熱いトークをしていましたね。
そんな思い出がたくさんあった店です。