それは確かお盆休み中に一人でオフィスにいるときにかかって来た1本の電話から始まりました。
仕事関係で、全く音楽つながりのない某外資大手メーカーセールスK嬢さん(近々渡仏予定)から、「フランスのPVクリエイタが日本のアーティストのPVを撮りたいといっているんです。」って。
Essenceのプロモでレーベル代表としてTVに出たのを偶然見かけて電話をいただいたみたい。この辺は長くなるので中略。とにかく「どうしてっ?」て感じ。
数日後、初めて会ったAlexandre Bartholo君は、とてもナイスなフランス人。日本に遊びに来ているとの事。
残念ながら日本語は全くダメ。フランス語(無理だろ)か英語のみ。彼の作品を見せてもらうと、普通におそらく母国でメジャーと思われるアーティストの作品ばかり。クオリティ高し。
山梨での滞在期間はほんの少し。Essenceを薦めると気に入ってくれましたが、撮影のスケジュールを調整するとどうしても2日間しか撮れない。あと、お金出せないよって言ってみる。こころよく引き受けてくれたのでお願いする事に。
簡単な打ち合わせの数日後、彼が選曲しシナリオを書いてきました。全てのシーンでイメージが細かく明確に決まっていて驚く。ろくに準備期間も無いままクランクイン。
2日間はすごいスケジュールであちこちを撮影しまくり、まずはコミュニケーションからなのでEssenceの2人もいい経験だったでしょう。急な話にも関わらずたくさんの方に協力いただきました。ありがとうございました。
「渋い神社は無いか?」、「時計台のある学校は無いか?」、「グランドピアノが・・・」、「浴衣が・・・」とりあえずイメージが明確なんです。Hiroおつかれさま。
フランス帰ってからゆっくり編集するのかなって思ったらもう出来てきました。これがいいんですよ。
短時間、低(無)予算なのに、ここまでまとめますか?って感じで。あと、日本人が作ると欧米かぶれしちゃいがちですが、ちゃんと日本らしさを出すんです。
ま、書ききれないくらいの思い出とともに、彼は山梨を離れました。作品は何らかの形で公開できるかと思いますのでお楽しみに。本当にいい経験でした。
何しろこの夏、彼と過ごした数日間はとてもエキサイティングでした。心からの感謝です、Alex。また会えるよね?(あ、日本語ダメだった。)
下の写真は撮影初日が終わり、我が隠れ家「Vieilles Vignes」にてギャラ代わりのワインで飲んだくれるの図。楽しかった。